Alcatel 統合モジュールのトラブルシューティングガイド

Document created by shunsuke_katakura Employee on Mar 19, 2015
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文書番号:            JTEC000227

製品名:                CA eHealth

バージョン:          -

OS:                      -

 

概要

基本モジュールの概要
Alcatel (Newbridge) 統合モジュールは、Alcatel NMS が監視する設定済みのエレメント、および収集されたデータを抽出することを目的としています。この情報は、Alcatel 5620 NMS が使用する QS API を通じて抽出されます。

ここでは、eHealth が使用する統合モジュールについて、以下の 3 つの領域に焦点を置いて説明します。

  1. インストール
  2. デバイス設定の抽出
  3. 統計情報のインポート

モジュールという概念の詳細については、「Network Health Alcatel Application Brief」 および 「Network Health Alcatel (Newbridge) Integration Module User Guide」 を参照してください。

 

手順

インストール
インストールを開始するには、nhNwbInstall スクリプトを使用します。このスクリプトは、以下の処理を実行します。

  1. すでにインストールされているものがあるかどうかをチェックします。
  2. /etc/init/services ファイルを修正して、eHealth システムから Alcatel NMS に対して行われる API 呼び出しに必要なポート割り当てを作成します。

システム上で上記のポート割り当てを有効にするには、root ユーザとしてこのスクリプトを実行する必要があります。 

スクリプトが正常に実行されたら、$NH_HOME/modules/newbridge ディレクトリにある newbridge.init ファイルを手動で設定する必要があります。このファイルでは、以下の必須パラメータを設定します。

  1. nmsUserName - Alcatel API に接続するために使用されるアカウントのユーザ名
  2. nmsPassword - Alcatel API に接続するために使用されるアカウントのパスワード
  3. nmsPrimary - プライマリ(アクティブ) NMS
  4. nmsSecondary - セカンダリ(スタンバイ) NMS 、またはバックアップ NMS

セカンダリ NMS は、NMS の信頼性を最大限に高めるために一部のサイトで使われているフェイルオーバシステム です。ユーザが現時点でこの機能を使用していない場合は、セカンダリ用の情報としてプライマリのホスト名 (IP) を設定する必要があります。そのように設定しないと、統合は正常に機能しません。 

なお、NMS config に変更を加えた場合(ホスト名やユーザ名など)、このファイルを手動で更新する必要があります。設定を新たに変更しても、このファイルが自動的に更新されることはありません。

Alcatel NMS の現在のバージョンは、/opt/netmgt/46020_version ファイルに記述されています。このファイル内に 「SGB114-H3-00」 などのエントリがあります。実際のバージョンは、この値を基に以下の形式で変更されたものです。

SGB< マイナーリビジョン ・ 1>< 数字 >< メジャーリビジョン >-< 堅牢レベル >-< ロード番号 >

例  SGB 1 (マイナーリビジョン。この値から 1 を引きます)
            1 (この数字は eHealth には関係ありません)
            4 (メジャーリビジョン)
            - H3 (堅牢(またはパッチ)レベル 3 )
            - 00 (ロード番号は指定されていません)

したがって、この例で示されているバージョンは、「4.0 、堅牢レベル 3」 となります。

NMS から取得できるサポート対象デバイスリストは、「Alcatel Application Brief」 にも掲載されています。

 


設定の抽出
Alcatel のノード構成は、eHealth サーバからコマンド nhConfig ?dciCmd nhNwbGetCfg を使用して抽出します。このコマンドは、Alcatel 社独自の Alcatel API を使用して、Alcatel データベースから ノード設定の情報を収集します。

Alcatel は、QS network API と Corba の QC network API のいずれかを使用できます。現時点では、eHealth は QS network API のみをサポートしています。

このコマンドは、/etc/init/services ファイルで設定されたポートを使用して、QS API を呼び出します。デフォルトでは、このコマンドは Alcatel データベースからデータを引き出し、$NH_HOME/tmp ディレクトリ内に dci ファイルを作成して、その dci ファイルを eHealth データベースに結合します。結合が完了すると、一時的に作られた dci ファイルが削除されます。

-dciOut スイッチを使用すると、エクスポートされたエレメント設定を含む dci ファイルを nhNwbGetCfg コマンドによって作成することができます。このファイルは、インポートが完了しても削除されません。

 

インポートが完了すると、eHealth インポートポーラーが起動し、データのインポートが始まります。


データのインポート
Alcatel NMS からのデータは、バイナリデータファイルに保存されます。デフォルトの保管場所は /opt/netmgt/stats/data ディレクトリです。これらのファイルは、 15 分ごとに NMS によって作成され、 以下の形式を用いて保存されます。

  yyyy-mm-dd-interval.data

「interval」 の値は、1 ~ 96 の数字 (24 時間を 15 分ずつに区切った場合の値)です。
  
   例: 15 分 (1 単位) x4 (1 時間) x24 (1 日、24 時間) =96
   例: 「interval」が 36 の場合、午前 9 時の回を示します。

データは、.data ファイルに 2 ~ 3 時間保存されます。この後、NMS は各ファイルを .Z ファイルに圧縮し、さらに 2 時間保存してから削除します。そのため、ポーリングの問題が生じてデータのインポートに失敗した場合、上記のファイルのみが保持されます。これらの値はユーザによる設定が可能ですが、 NMS システム上の利用可能なディスク領域の大きさに制限されます。

デフォルトでは、NMS はこれらの .data ファイルを生成しません。 eHealth で正常にインポートされるようにするには、Alcatel NMS でそれらのファイルを生成できるように、ユーザが設定する必要があります。 Alcatel GUI から、インポートするシンボル(またはネットワーク全体)を強調表示し、右クリックして[リスト] - [統計] - [make list] と選択します。ネットワークシンボル全体を選択する場合、しきい値が設定されていることに注意する必要があります。これは、.data ファイルが非常に大きくなると、Alcatel API による処理に時間がかかり、eHealth でのインポートが失敗するためです。上記のファイルを生成するように設定されていない場合、eHealth はポーリングサイクル中に 「never been polled」 (ポーリングされませんでした)というメッセージを複数生成します。

NMS 上で統計情報を有効にすると、*.data ファイルに新しく有効にされた統計情報が反映されるまでに、15 分バケット 2、3 回分程度の時間がかかる場合があります。そのため、データが eHealth にインポートされるのにも、ポーリングサイクル数回分の時間がかかります。また、 NMS でのフレームリレーに関する統計情報の収集頻度は 1 時間に 1 回であるため、統計情報が表示されるまでに 1 時間かそれ以上かかる場合があるので、注意してください。


トラブルシューティング - インストール
Alcatel 統合モジュールをインストールする際に問題になりそうなことは、ほとんどありません。

  1. eHealth が Alcatel NMS に接続できない場合
    1. $NH_HOME/modules/newbridge/newbridge.init ファイルにホストが設定されていることを確認します。ホスト名は、ping を使用して解決可能になっている必要があります。
    2. このファイルでフェイルオーバ NMS も設定されていることを確認します。フェイルオーバサーバが存在しない場合は、元のサーバ情報をそのまま複製してください。
    3. 付与されたユーザ名とパスワードが、NMS で使われる API ユーザのものとして作成されていることを確認します。このユーザは、 eHealth との統合のみを目的に生成された排他的ユーザである必要があります。
  2. API 呼び出しのために設定されたポートが、すでに eHealth システムで使われている場合
    1. netstat コマンドを使用して、API ポートがすでに使われていないことを確認します。
  3. 使用中の NMS のバージョンとサポート対象の eHealth のバージョンとの間に互換性がない場合
        
    1. 本ナレッジの「インストール」セクションで概説したサポートマトリックスを参照してください。

 

トラブルシューティング - 設定のインポート

設定のインポートの問題に関して利用可能なトラブルシューティング用ツールは、主に 2 つあります。 

  1. nhNwbGetCfg コマンドで利用可能なスイッチ
         a. -verbose
              i.  処理の各フェーズで情報を出力します。
         b. -verify
              i.  インポートプロセスからのみ dci ファイルを生成します。
         c. -dciOut
              i. dci ファイルを作成し、変更をコミットします。
         d.  その他のフラグやコメントについては、コマンドのヘルプセクションを参照してください。
  2. /opt/netmgt/bin/logtool 46020 コマンドの使用
         a. Alcatel NMS で送受信されたすべての API 呼び出しを追跡します。
         b. eHealth サーバと NMS の間の通信を検証して、 API 通信が行われていることを確認できます。


トラブルシューティング - データのインポート
データインポートプロセスのトラブルシューティングは、データファイルが実際に NMS の /opt/netmgt/stats/data ディレクトリ内に生成されていることを確認するところから始めます。生成されていない場合は、ファイルを生成するように NMS が適切に設定されているかどうかを確認する必要があります (「仕様書:データインポート」を参照)。

 

また、現在のタイムスタンプと実際のデータファイルの時間間隔を特定する必要があります。このデータは、以前にインポートされたものよりも新しいものである必要があります。新しくない場合、eHealth はデータをインポートしません。

API を介して正常に転送されたデータファイルは、$NH_HOME/modules/newbridge ディレクトリ内に置かれます。これらのファイルが存在するにもかかわらずデータがインポートされていない場合は、Alcatel が提供する以下のツールを使用して、バイナリを ASCII 形式に変換できます。


Alcatel が提供するツール: /opt/netmgt/stats/bin/ST_customFormat
使用する際の構文は、以下のとおりです。

  ST_customFormat -c ConfigFile -d < 変換するデータファイル > <ASCII を記述する出力ファイル >

 

データファイルを 1 つずつ変換することもできますし、生成された各バイナリデータに対して ASCII ファイルを生成するよう、NMS を設定することもできます。問題のあるインポートをデバッグする際には、非常に便利です。

その時点で必要となる情報の種類に応じて、さまざまな形式(ユーザ定義が可能)で ASCII ファイルを生成できます。使用可能な形式は、以下のような形で保存されます。

 

/opt/netmgt/stats/bin ディレクトリ内にある 「< 任意の名前 >.config 」という名前のファイル(例: ST_customFilter.config )


これには、以下のものが含まれます。
   ST_FILTERING_MODE FORMAT
   ST_FORMAT_CONFIGURATION_FILE /opt/netmgt/stats/format/< 設定ファイル >

 

このようなファイルは、/opt/netmgt/stats/format ディレクトリにある各種形式の設定ファイルを指し示すものとして、4 個まで作成することができます。ただし、カスタムファイルを作成する場合は、作成される設定ファイルの最初に次の 2 行が記述されている必要があります。

 

  ST_OUTPUT_FILE_SUFFIX format
  ST_OUTPUT_FILE_DIRECTORY /opt/netmgt/stats/format

 

設定ファイルのサンプルは、/opt/netmgt/stats/format ディレクトリ内にあります。

 

Alcatel NMS で使用できる、非常に便利なもう 1 つのツールが、logtool 46020 (/opt/netmgt/bin) です。このコマンドは、NMS が作成および受信したすべての API 呼び出しを含むログファイルを生成します。 eHealth インポートポーラーの詳細ログ記録機能と組み合わせて使用することで、eHealth と NMS によって作成および受信された API 呼び出しを含む、インポートの全体像を取得できます。

Attachments

    Outcomes