実稼働している環境からコピーしたファイルが、誤検出されることを回避する方法

Document created by Yasuyuki_Miura Employee on Jun 3, 2015Last modified by shunsuke_katakura on Mar 19, 2016
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文書番号:     JTEC000712

製品名:        CA Configuration Automation

バージョン:    12.6.x, 12.7.x, 12.8.x

OS:            Windows

 

◆ 質問

実稼働している環境からファイルをコピーし、フォルダ階層を維持したままローカルディスクに置いていると、利用しているブループリントによっては、コピーされたファイルも解析され、不要な情報がディスカバリされてしまいます。 回避する方法はありますか?

 

◆ 回答

一部のブループリントでは、コンポーネントの有無を、ファイルの有無や相対パスの関係性のみで判断しているものがあります。 そういったケースでは、実稼働とコピーの区別ができないため、結果としてコピーしたファイルも、ディスカバリ対象となります。

コンポーネントの有無の判定は、ブループリントの定義の内、ディスカバリ方式、およびディスカバリ検証ルールによって行われます。 ディスカバリ方式では、指定された場所に、ファイルやレジストリ情報などが存在するかを確認します。 ディスカバリ検証ルールでは、ファイルやコマンドの実行結果から、バージョンを確認するなど、ディスカバリ方式で検出されたコンポーネントをふるい分けることができます。

 

ここでは、ブループリント [CCA サーバ (日本語)] を例に、説明します。
このブループリントでは、下記の2つのファイルが、指定されたフォルダ配下に存在するかを評価します。

/tomcat/webapps/ROOT/WEB-INF/lib/caacm-ui.jar
/tomcat/conf/cca.properties

仮に、下記のように実際にインストールされているCCA Serverフォルダを、そのままbackupフォルダにコピーしていると、それぞれ独立したコンポーネントとしてディスカバリされます。

実稼働)C:¥Program Files¥CA¥CCA Server¥tomcat¥...
コピー先)C:¥backup¥CCA Server¥tomcat¥...

この問題は、ブループリントのカスタマイズや、運用の見直しを図ることで回避できます。

 

回避策1) 実稼働のコンポーネントが、C:¥Program Filesのような固定のフォルダ配下にインストールされているケース
以下のように、ブループリントをカスタマイズすることで回避できます。

  1.   製品出荷時のブループリントは、そのままでは編集できないため、ブループリントのコピーを取得します。
  2. ディスカバリ方式のルートフォルダに対して、検出開始場所を指定します。
    下記の例では、検出対象を、ファイルシステムの一番上(/)から、C:¥Program Filesの配下のみに設定しています。

    036010114_001.jpg

  3. 編集したブループリントを、製品出荷時のブループリントの代わりに管理プロファイルにセットして、ディスカバリします。

 

回避策2) コピー先のフォルダ階層が、実環境よりも深いケース

例えば、以下のようなケースです。 この例では、コピー先が2階層分、深くなっています。

実稼働)C:¥Program Files¥CA¥CCA Server
コピー先)C:¥Program Files¥CA¥backup¥20121119¥CCA Server

以下のように、ブループリントをカスタマイズすることで回避できます。

  1.   製品出荷時のブループリントは、そのままでは編集できないため、ブループリントのコピーを取得します。
  2. ディスカバリ方式のルートフォルダに対して、検出階層数を指定します。
    下記の例では、検出対象を、ファイルシステムの一番上(/)から10階層、探索します。

    036010114_002.jpg

  3. 編集したブループリントを、製品出荷時のブループリントの代わりに管理プロファイルにセットして、ディスカバリします。

今回の例では、ディスカバリ方式として2つのファイルを探索しますが、より深いcaacm-ui.jarファイルは、実稼働では10階層目、コピー先では12階層目にあります。手順2で設定した10階層の制限により、実稼働のみ、ディスカバリされるようになります。

036010114_003.jpg

 

回避策3) 上記に該当しないケース

複数の環境を持っている場合には、回避策1、2のように、設定内容を固定化することが難しいこともあります。 そのような場合には、運用を見直していただく必要があります。

例えば、バックアップは、外部デバイスに取得したり、設定ファイルをローカルディスクに退避をする場合は、ファイルをリネームしたり、圧縮するなど、コンポーネントの検出条件に合致しないように運用することで、問題を回避することができます。

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