文書番号: JTEC001737
製品名: CA Gen
バージョン:Advantage Gen 6.5
OS:
◆ 詳細内容
Q: | Advantage Genは、IBM CICS v1.3の新たな「スレッドセーフ」機能をサポートしますか? |
A: | Advantage GenとIBM CICS/TSスレッドセーフの「Concurrency」オプションについて: IBM社はCICS/TS v1.3において、Concurrencyオプションを導入しました。 これにより、プログラムを「quasirent(準再入可能)」または「threadsafe(スレッドセーフ)」のいずれかで定義することが可能になります。 Advantage GenのCICSランタイムはスレッドセーフでないため、この環境で実行されるAdvantage Genロード モジュールに対しては、このオプションを「quasirent」に設定する必要があります。 このように設定しないと、Advantage Genロード モジュールはさまざまな0Cxアベンドを起こして失敗する可能性があります。 Advantage Gen 7.0リリースにおいて、この制限を排除するよう開発を進めています。 SAS Cで現在実装されているMVSランタイムは、IBM Cへ変換中であり、スレッドセーフ環境をサポートしない結合ルーチンはすべて置き換えられる予定です。 Advantage Gen 7.0リリースでは、スレッドセーフ機能のConcurrencyオプションを使ってAdvantage Genロード モジュールを定義できるようになります。 これにより、生成モジュールはアベンドを起こすことなく動作するようになります。 ただし、これらのロード モジュールは依然として、完全なスレッドセーフとして実行されるわけではありません。 これは、Advantage Genランタイムが呼び出すCICS API関数には数多くあり、中にはIBMによってスレッドセーフ対応がなされていないものもあるためです。 したがって、これらのAPIが呼び出されると、アプリケーションは実行中に非スレッドセーフ(準再入可能)操作へと切り替えられることになります。 この切り替え操作は、パフォーマンス全体に悪影響を及ぼす可能性があります。 このことから、依然として「quasirent」が好ましいオプションだといえます。 以下は、Advantage Genが使用するすべてのCICS APIコマンドであり、2003年12月時点で、CICS Transaction Server for z/OS V2R3の『CICS System Programming Reference』または『CICS Application Programming Reference Guides』のいずれにおいてもスレッドセーフ対応とされていないものです。 IBM社によってこれらのAPIコールがスレッドセーフ対応に変換されれば、Advantage Genロード モジュールはスレッドセーフ操作から得られるパフォーマンス メリットを実現できるようになります。 EXEC CICS ALLOCATE (APPC)EXEC CICS READ FILE |