タイムシートの ETC(残存作業時間)の計算時およびポスト時に使用される Clarity の論理

Document created by Hatori_Tomomichi Employee on Jun 30, 2015Last modified by Hatori_Tomomichi Employee on Jul 2, 2015
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文書番号: JTEC001647

対象製品: CA Clarity 8.x

プラットフォーム: Windows

 

◆ 概要

この文書では、タイムシートの ETC の計算時およびポスト時に使用される論理について説明します。

 

◆ 説明

ポスト

  1. タイムシートエントリをポストすると、システムで割り当てが調べられ、最新の見積りが決定されます。
  2. 次に、(上記の手順 I で)収集した見積りからタイムシートの実績値が差し引かれ、残存見積りが算出されます。
  3. 続いて、以下の論理に従って見積り曲線が更新されます (注:見積り曲線とは、見積りの配分を時間の経過に沿って示したものです)。
    1. 割り当ての配分方法が固定の場合、 ポストされたタイムシートの期間の見積り曲線がクリアされます(この期間の見積りは、基本的に消費されます)。その後に続く期間の残存見積りには変更はありません。

      たとえば、今週の見積りが 40 時間で、その直後の 2 週間の見積りが 80 時間の場合に、リソースが今週記録した実績の時間が 17 時間だったとします。 40 - 17 = 23 時間ですが、ポスト後の見積りは 80 時間になります。今週の見積りは 40 時間すべてが消費されます。
    2. 割り当ての配分方法が固定でない場合、 見積り曲線は、以下の 1、2、3 のいずれかに従って再計算されます。
      1. ポストされた期間の見積りとその期間の作業時間が等しい場合、 ポストされた期間の見積り曲線がクリアされます。見積り曲線の残りの部分は変更されません。
      2. 残存見積りがない場合、 見積り曲線全体がクリアされます。
      3. 残存見積りが残っている場合、 以下のとおりになります。
        1. 実績値の入力終了日が見積りの終了日よりも後になっている場合は、見積り曲線の終了日が、実績値の入力終了日の 1 日後まで延長されます。
        2. 残存見積りが配分され、割り当て仕事開始日または実績値入力終了日の、いずれか遅い方から始まる曲線で表されます。
          たとえば、今週の見積りが 40 時間で、その直後の 2 週間の見積りが 80 時間の場合に、リソースが今週記録した実績の時間が 17 時間のみであったとします。この場合、ポスト後の見積りは、実績値入力終了日または割り当て仕事開始日の後に再配分されて、103 時間になります。
  4. 割り当てに対して行われた作業がないものの、その期間のリソースのタイムシートがポストされている場合は、(III)のルールが適用されます。ただし、作業量は 0 になります。配分方法が固定でない場合は見積りが前倒しされて再計算され、固定の場合はその期間の見積りがクリアされます。
  5. 前の手順での見積り曲線の更新に基づいて、[見積り合計]フィールド (ETC) が更新されます。

  タイムシートの編集

  1. タイムシートの保存と ETC
    1. タイムシートの[ ETC (残存作業時間)]フィールドの値が上書きされた場合、以下のとおりになります。
      1. 値が空白に変更された場合(フィールドがクリアされた場合)、未確定の見積りが自動的に空白に設定されます。
      2. 上記以外の場合、入力された値が割り当ての[未確定の見積り]フィールドに格納されます。
    2. [ETC (残存作業時間)]フィールドが変更されなかった場合は、以下のとおりになります。
      1. 時間入力に値が入力された場合、時間入力の実績値合計が自動的に未確定の見積りから差し引かれます。
      2. 未確定の見積り = (見積り - 未確定の実績値合計)の場合、未確定の見積りは空白に設定されます。

        注:未確定の見積りが変更され、時間入力に実績値が適用された場合には、保存時に、入力された未確定の見積りが残ります。実績値の減算は行われません(上記 1b を参照)。

        例:[ETC (残存作業時間)]フィールドに 32 時間と表示されています。ユーザが実績値として 7 時間を入力し、[ ETC (残存作業時間)]フィールドに 49 時間を入力します。保存時や更新時には、実績値の 7 時間と ETC の 49 時間が自動的に強調表示されます(これは、強調表示された値が未確定の見積りであることを示しています)。
  2. タイムシートのロードと ETC
    1. 割り当てに未確定の見積りがある場合は、[ETC (残存作業時間)]フィールドにその未確定の見積りが表示されます。
    2. それ以外の場合は、以下のとおりになります。
      1. 配分方法が固定の場合は、現在の期間の終了日から、見積り曲線の合計値が取得されます。
      2. それ以外の場合は、見積りから未確定の実績値を引いたものが[ETC (残存作業時間)]フィールドに適用されます。

 

シナリオ 1 : 2 つのタイムシートと ETC

未ポストのタイムシートが 2 つあり、それぞれ 5 月 28 日と 6 月 4 日に対応しています。各タイムシートにはタスクが 2 つあります。 1 つは「固定タスク」という固定のリソース配分方式のタスクで、もう 1 つは「前倒しタスク」という前倒しによるリソース配分方式のタスクです。各割り当ての ETC に 40 時間と入力しました。また、固定タスクの割り当て終了日に 6 月 27 日と入力しました。その後で、[担当タスクの自動入力]ボタンをクリックしました。

固定タスクの ETC は 30.91 と表示されました。これは、元の 40 時間から減算された 1 週あたりの見積り時間です。前倒しタスクの ETC は 40 時間となっています。次に、各タスクの実績値に 10 時間と入力しました。固定タスクでは、 ETC が変化しません。前倒しタスクでは、 30 時間になりました。

続いて、次のタイムシート (6 月 4 日)にアクセスし、[担当タスクの自動入力]ボタンをクリックしました。固定タスクの ETC が 21.82 時間と表示されましたが、前倒しタスクは 30 時間のまま表示に変化はありません。各タスクに 10 時間を入力すると、前倒しタスクの ETC は 20 時間に減りました。固定タスクの ETC は変化しません。

5 月 28 日のタイムシートを表示すると、前倒しタスクの ETC は 20 時間、固定タスクの ETC は 30.91 時間と表示されます (固定タスクと前倒しタスクの ETC の表示が直後の期間とどのように異なるかに注意してください)。

 

シナリオ 2 :未確定の実績値と調整

5 月 28 日の未ポストのタイムシートがあります。タイムシートにはタスクが 2 つあります。 1 つは「固定タスク」という固定のリソース配分方式のタスクで、もう 1 つは「前倒しタスク」という前倒しによるリソース配分方式のタスクです。各割り当ての ETC に 40 時間と入力しました。また、固定タスクの割り当て終了日に 6 月 27 日と入力しました。

その後、[担当タスクの自動入力]ボタンをクリックして、各タスクに 10 時間を入力しました。固定タスクの ETC は 30.91 と表示されました。これは、元の 40 時間から減算された 1 週あたりの見積り時間です。前倒しタスクの ETC は 40 時間となっています。次に、各タスクの実績値に 10 時間と入力しました。固定タスクでは、 ETC が変化しません。前倒しタスクでは、 30 時間になりました。各割り当ての[未確定の実績値]フィールド (prPendActSum)には、10 時間と表示されています。

続いて、タイムシートを保存して終了し、承認し、ポストしました。ポストしたタイムシートを見てみると、ポスト前のタイムシートと比べて ETC に変化はありません。各割り当ての未確定の実績値は 0 時間と表示されています。

ここで調整を作成して、各タスクの実績値の 10 時間を 4 時間に変更すると、固定タスクの ETC は変化しませんが、前倒しタスクは 36 時間になりました(これはバグ 86825 の現象であり、 調整時に ETC が自動的に変更されるのは本来の動作ではありません)。どちらの割り当てでも、未確定の実績値は 4 時間と表示されます。

 

シナリオ 3 :未確定の実績値と調整

5 月 28 日の未ポストのタイムシートがあります。タイムシートにはタスクが 2 つあります。 1 つは「固定タスク」という固定のリソース配分方式のタスクで、もう 1 つは「前倒しタスク」という固定ではないリソース配分方式のタスクです。各割り当ての ETC に 40 時間と入力しました。

また、固定タスクの割り当て終了日に 6 月 27 日と入力しました。その後、[担当タスクの自動入力]ボタンをクリックして、各タスクに 10 時間を入力しました。固定タスクの ETC は 30.91 と表示されました。これは、元の 40 時間から減算された 1 週あたりの見積り時間です。前倒しタスクの ETC は 40 時間となっています。次に、各タスクの実績値に 10 時間と入力しました。固定タスクでは、 ETC が変化しません。前倒しタスクでは、 30 時間になりました。割り当てテーブルの未確定の実績値を確認すると、各割り当てに 10 時間と表示されていました。

続いて、タイムシートを保存して終了し、承認し、ポストしました。ポストしたタイムシートを見てみると、ポスト前のタイムシートと比べて ETC に変化はありません。各割り当ての[未確定の実績値]フィールド (prPendActSum)には、0 時間と表示されています。

ここで調整を作成して、 ETC を 17 時間に上書きし、各エントリに 2.2 時間の実績値を入力して、[保存]ボタンをクリックすると、 ETC の入力値は 17 時間のまま変化しません。しかし、タスクの実績値にもう 1 時間加えると、固定タスクと前倒しタスクの ETC が 16 時間に減ります。どちらの割り当てでも、未確定の実績値は 3.2 時間と表示されます。

 


このドキュメントは米国サポートサイトに掲載されているナレッジベース: TEC435552 を翻訳し、加筆したものです。

TITLE : Clarity Logic for Calculating ETC for Timesheets and Posting

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