NSM 3.1におけるENFの変更点

Document created by Naruhiro_Yoneshige Employee on Jul 30, 2015
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文書番号:            JTEC002266

製品名:                NSM

バージョン:           3.1

OS:                     UNIX/LINUX


Question

UNIX/LINUX版 NSM 3.1 ジョブ管理オプションは、導入直後の初期設定では、ENFサービスはインストールされません。ENFサービスの Yes / No 設定による機能的な違い、および実装上の注意について教えてください。

 

Answer

UNIX/LINUX版 NSM 3.1 ジョブ管理オプション を新規導入すると、 (旧バージョンからの上書きアップグレードは除く) 旧バージョンと異なり、ENFはインストールされません。このため、製品導入時にマシンリブートは要求されません。 3.1のジョブ管理オプションは、旧バージョンと異なり、ENFがインストールされていない状態でも、従来の殆どの機能をご利用いただけます。

特に旧バージョンからのアップグレードのお客様に対して、ENFがインストールされていない状態の動作について説明します。

[バックグラウンド実行された子スクリプトのリターンコード追跡]

ENFがインストールされていない場合、仮にメインスクリプトからバックグラウンド実行された子スクリプトが存在し、かつメインスクリプトより後に子スクリプトが完了しても、ジョブのリターンコードは、必ずメインプロセスのものが取得されます。
旧バージョンで、EXITLASTで運用されていたお客様が、バージョン 3.1 でも引き続き EXITLASTの動作を必要要件とする場合、この点を考慮して、ENFを追加実装することにより同じ動作を得ることが出来ます。

EXITMAIN / EXITLAST についての情報については、文書番号:JTEC002259をご覧下さい。

 

[リアルタイムなファイルクローズトリガの監視]

ENFがインストールされていない場合、ファイルクローズトリガの監視は、$CAISCHD0007環境変数の値(デフォルト2分)のポーリング間隔でのチェックとなり、リアルタイムではありません。設定可能なポーリング間隔の最小値は1(分)です。
旧バージョンのようなリアルタイム監視を必要要件とする場合、この点を考慮して、ENFを追加実装することにより同じ動作を得ることが出来ます。

(*) STATメソッド
STATメソッドは、ENFがインストールされていない場合にチェックして下さい。
ENFを実装している状態で、STATメソッドをチェックすると、ポーリング間隔によるチェック動作が優先され、ENFによるリアルタイムチェックが無視されてしまいますのでご注意ください。
(監視ファイルがNFSファイルシステムに存在する場合のみ、例外として、ENF実装状態であっても、STATメソッドによる監視を行って下さい。)

[ワイルドカードを用いたファイルクローズトリガ]

ENFがインストールされていない場合、監視するファイル名は、絶対パスでファイル名を指定する必要があります。ワイルドカードを使用した名前が不特定なファイルの監視を必要要件とする場合、この点を考慮して、ENFを追加実装することにより同じ動作を得ることが出来ます。

<ENF実装時の注意>
ジョブ管理オプションからENFサービスを使用するためには、製品インストール後に、追加で実装作業が必要です。

(*1)
まず最初にENFをインストールします。この作業は製品のインストール作業後に追加で行います。

1. ENFの最新公開パッチを適用し、Readme記載の手順を全て実施します。
2. Readme記載手順を全て完了すると、$CAIGLBL0000/enf/inst_logが作成され、unifstatコマンドの出力に、「CA-ENF Generic Server」が表示されます。この状態が、ENFがインストールされている状態です。

CA-ENF Generic Server               7159  running

(*2)
unifstatコマンドの出力結果に、「CA-ENF Generic Server」が表示されるようになっても、ジョブ管理オプションがENFにアクセスするかどうかは、あくまで環境変数 $CAISCHD0520 にて制御されます。この環境変数は、$CAIGLBL0000/sche/scripts/envset にて管理されており、初期設定( CAISCHD0520=N )では、ジョブ管理オプションはENFにアクセスしません。Yの場合、ENFにアクセスします。
この環境変数を変更するには、必ず、$CAIGLBL0000/sche/scripts/envsetlocalを作成し、その中で変数を設定して下さい。envsetを直接変更しないことで、envsetファイルが何らかのパッチによって置き換えられた場合にも変更を維持できます。

設定例)
$CAIGLBL0000/sche/scripts/envsetlocalファイルを作成し、以下の記載を追加します。

CAISCHD0520=Y
export CAISCHD0520

CAISCHD0520=Yを設定した状態でジョブ管理オプションを再起動すると、ジョブ管理オプションの動作でENFサービスによるメリットを利用いただけるようになります。

(*3)
旧バージョンで、EXITMAIN 設定で使用されているお客様は、同等の動作を得るために必ずしもENFをインストールする必要はありません。この場合、$CAIGLBL0000/sche/scripts/envsetlocalファイルを使用してCAISCHD0044環境変数をゼロ以外の値に変更することで、EXITMAINと同等の動作を得ることができます。CAISCHD0044環境変数が初期値のまま(ゼロ)で、かつENFがインストールされていない場合は、旧バージョンのEXITMAINの動作とは異なりますのでご注意下さい。詳細は本文書内の動作対比表をご覧ください。

旧バージョンでのENF設定が、EXITMAIN/EXITLASTのどちらかは、以下のコマンドの出力結果から確認できます。

      # enfcontrol  105

      (EXITLASTの場合の出力例)
CAIENF-I-APPL[WLM]      UP, PID=7251, MsgQ=259, RC=LAST, TRIGGER=LAST, CPU=LAST

      (EXITMAINの場合の出力例)
CAIENF-I-APPL[WLM]      UP, PID=7251, MsgQ=259, RC=MAIN, TRIGGER=MAIN, CPU=MAIN

(*4)
ENFを追加インストールした後にCAISCHD0520=Nの設定のままジョブ管理オプションを起動すると、enfcontrol 105 コマンドの結果は以下のようになります。

CAIENF-I-APPL[WLM]      DOWN, PID=0, MsgQ=-1, RC=LAST, TRIGGER=LAST, CPU=LAST

この状態では、ジョブ管理オプションはENFにアクセスしないため、ENFがインストールされていない状態と同じ動作となりますのでご注意下さい。

(*5)
ENFを追加インストールして、CAISCHD0520=Yに設定してジョブ管理オプションを起動すると、デフォルトは、EXITLAST設定になります。EXITMAINに変更する場合の方法は、従来のバージョンと同じです。詳細は文書番号:JTEC002259をご覧下さい。

 

ジョブの追跡ファイルクローズトリガの検知タイミングファイルクローズトリガのファイル名指定
ENF未インストール

 

CAISCHD0044=0
ジョブステータスのリターンコードは常にメインスクリプトのものとなります。
バックグラウンド実行された子スクリプトが存在し、かつメインスクリプトが完了した後も子スクリプトが実行中の場合、子スクリプトが終わった時点で、ジョブステータスが「完了」となります。
$CAISCHD0007の値にてポーリングワイルドカード指定不可能
ENF未インストール

 

CAISCHD0044=1
(ゼロ以外)

ジョブステータスのリターンコードは常にメインスクリプトのものとなります。
バックグラウンド実行された子スクリプトが存在し、かつメインが完了した後も子スクリプトが実行中の場合であっても、メインスクリプトが完了した時点でジョブステータスが「完了」となります。

 

(*) 従来のEXITMAIN動作に相当します。
$CAISCHD0007の値にてポーリングワイルドカード指定不可能
ENFインストール済み

 

CAISCHD0520=Y
EXITLAST
従来のEXITLAST動作リアルタイム検知

 

(*)STATメソッドはチェックしないで下さい。
ワイルドカード指定可能
ENFインストール済み

 

CAISCHD0520=Y
EXITMAIN
従来のEXITMAIN動作リアルタイム検知

 

(*)STATメソッドはチェックしないで下さい。
ワイルドカード指定可能
ENFインストール済み

 

CAISCHD0520=N
ENF未インストール時の動作に準じます。$CAISCHD0007の値にてポーリングワイルドカード指定不可能

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